てん。
例えば幸せ、と定義されるいくつかのこと。
こぼされていって、ある程度甘やかされている私に残り得るものはなんだろう、と考える間もなく煙草を吸っている。
おおよそ甘える・甘やかす・甘やかされるだけの関係に成り立っているのは上々で、それで呼吸を楽にできるのであれば、なんていうのは相互のエゴなんだろう、と解っていて私たちは、やめておこうと互いに言いだせないままで呼吸を一緒にしてしまったのがまずかった。だって、ぬるま湯は、やさしい。
本当は全部全部わかっている。全部わかっていてそれでなお、突き放せないのだから性質が悪い。どうしてこうなってしまったのだろうね、って私たちは、誰に問うわけでもなく問い続けている。答えなど初めから知っていて、それでも気付かないふりをする。所詮は脆い。
私たちは双子に近しい。
真反対のようでいて、抱えているそれらは双子で対だ。だから私は敢えて君を双子と呼ぼうと思う。
こうしてキーボードを叩いているとき君はここにいなくて、だから私は酸素に満ち満ちてこうして耽ることが出来る。君が隣にいたならばそれは無理だ。砂糖水から脱するのは難しい。
どうしてだろうね、どうしてだろうね、本当はわかっているのにね。
鉄錆の匂いのする身体だ。ずっと。もう少し眠れたらいいのに。